【経験談】製造業（工場）は体を壊す？働く際に注意するべき3つのポイントとは

工場で汗をかいて一生懸命働いている人は多いです。
しかし、その中でも体を壊してしまう人も少なくないです。

そこで、元工場勤務者が語る製造業・工場勤務で働く際の注意点を書いていきます。

製造業・工場勤務で大切なもの

どんな仕事でもいえることかもしれませんが、
製造業では、夏場の空調のない場所で働くこともあります。

例えば、夜遅くまで遊んで睡眠不足のまま仕事を始めた場合、
ただ、体調不良で倒れるだけならまだマシです。

製造業では、巨大な機械を使う職場もあれば、精密機械の組立作業をする職場もあります。
自分が体調不良から指を失うこともあれば、二度と歩けなくなる体になるような事故も
十分起こりうる可能性があります。

自分が今日も五体満足で家に帰るためにも、体調管理の徹底には怠ってはいけません。

工場勤務の中には、研磨作業という表面を整える（きれいにする）作業などがあります。
その時使う機会は、とても高速で回転しているところに部品の削りたい部分を当てます。

その時に大きな音が発生するため、耳が悪くなることがあります。

他にも、工場で大きな機械を動かす時にもかなり大きな音が発生します。
隣の人と話す場合も耳元で話す必要があるほどです。

そんな作業を何十年もやっていると、耳が悪くなる可能性があります。

無論、何もしていないわけではなく、ある一定の騒音が発生する機械に対しては、
きちんと「耳栓」をして作業をするようにと、会社の作業書（マニュアル）で
書かれているので、基本的には防止しています。

では、耳栓をする必要が無いギリギリの場合は、どうするのか？
その時は、自分の判断で「耳栓」を使うなど防止するように心がけましょう。

会社は規則・法律上問題ない場合は、それ以上のことはやってくれません。
なので、自分が「この作業は耳が悪くなるな」と思うのであれば、使ってみるのもあります。
（勝手に使用するのではなく、許可を取ってからです）

そして、耳栓を使うのであれば対象の作業以外はきちんと外すようにしましょう。
周りの音が聞こえない状態なので、人とぶつかってケガさせない注意が必要です。

※耳栓以外にもヘッドホンみたいな形をした「イヤーマフ」もあります。

工場勤務では、箱に入った部品などを持ち運ぶこともあります。

非常に重たいものであれば、フォークリフトを使って運ぶことがありますが、
人が持てる程度の箱やケースなどもあります。

労働基準法で男女重量物を持つことができる制限が決められており、
18歳以上の「男性は55kg以下、継続して持つ場合は労働者の体重の40%以下」と
「女性は30kg未満、継続して持つ場合は20kg未満」と定められています。

企業によっては、さらに重量制限を加えているところもあるので、
実際に働いていくと重量制限について教えてくれると思います。

ここで大事なのは「重量物を持っても腰痛にならないようにする」です。

研修の段階で、徹底的に重量物の持ち方を指導してくれると思いますが、
もし、持ち方についての指導が無ければ、正しい重量物の持ち方を知っておきましょう。
⇒「腰痛を予防する正しい持ち方とは？」

工場勤務では、仕事時間全て立ったまま仕事をする事があります。
最初慣れないうちは、かなりきついです。

そして、長時間立ちっぱなしは若い時は「足がパンパン」で済みますが、
年齢を重ねると膝を悪くする可能性もあるので、休憩時間や家に帰ってから足をマッサージしましょう。

工場勤務では、法律に沿って従業員に道具を渡してくれます。
しかし、それらは「最低限」の装備であることを忘れてはいけません。

本当の意味で、自分の体を守りたいのであれば
工場内のルールの範囲内で、自分なりのルールを決めて守っていきましょう。

私も実際に自分なりに安全だと思うやり方で仕事をして、
それが職場内で水平展開されることもありました。

このように、今現在の工場内でのルールが、
必ずしも自分を守ってくれるものではないことを忘れてはいけません。

あくまで最低限の装備で、それ以上は自分の判断で対策をする事が
製造業・工場勤務でうまく働く方法の1つだという事を覚えておきましょう。