転職活動をしていると「資格があったほうが有利」という言葉を聞くと思います。
しかし資格を持っていても「書類選考・面接で落とされる」という人も多いです。
そのため「本当に資格が必要なの?」と疑問に思うはずです。
そこで人事の採用担当者は「何を見ているのか?」を紹介します。
採用担当者が見ている3つのこと
優先1、実務経験
求職者を採用するにあたって、まず最初に確認することが「実務経験」です。
求人には「未経験者OK」と書かれているものを見かけますが、
どんな企業でも本音は「経験者が欲しい」です。
教える工程が「1から10まで」と「7から10まで」では、その部署・お店での
『教育にかかる時間が圧倒的に違う』ということが主な理由となっています。
とある企業の採用担当者に苦労話を聞いてみました。
- 募集かけてもなかなか来てくれないので、仕方なく未経験者OKにしている。
- もしも募集の中に経験者がいた場合は優先的に候補の中に入れている。
このように人手不足の企業の場合ですが、
今すぐにでも人手が欲しいので、未経験者OKで募集をします。
そして、その中に「経験者」が混ざっているのであれば、
その他の項目も考慮しながら、書類選考を通過させたりしているようです。
ということは、今すぐにでも人手が欲しいというわけでもない企業からすれば、
原則経験者を優先して採用しているという流れになります。
このように転職では「即戦力」という言葉がある通り、
実務経験を優先して求職者の採用を行っています。
優先2、求職者の能力(ポテンシャル)
次に、求職者が「どちらも経験者or未経験者」の場合ですが、
この場合は純粋にその人の能力があるかどうかで判断されます。
その判断材料としてみるのが履歴書の「成果・実績」ですが、
ぎっしりとすごい事を書いている人を採用するというわけでもないです。
その他にも「相手のことを考えて書くことができているのか?」という部分を評価したりします。
要するに、長くだらだらと自慢話のように書いている実績よりも
「簡潔に分かりやすい」と感じるような書き方をしている人の方が評価としてはプラスになります。
なぜなのか?それは企業によっては何十人もの応募者の書類を見ているので、
文字だらけでぎっしりと書かれている書類を見ると
担当者から見れば「うわぁ・・・」と読む気が失せます。
少なすぎても「やる気あるの?」と判断されてしまうので、
『自分が担当者の立場から、どのような履歴書を好きになるのか?』
という部分を意識してみると、書き方が見えてきます。
優先3、やる気・意欲
やる気・意欲があるのかどうかの判断は、基本的には面接での判断になりますが、
その中で「この企業が第一志望ですか?」「内定貰えたら、働けますか?」
という「本当に真面目に働く気があるのか?」という質問が来る時があります。
もしも、なんとなく募集したやる気を感じられない求職者を雇ってしまった場合は、
その人の働きは「1人分ではなく0.5人分以下」の能力しか発揮できないため
仕事にまじめに取り組めるかどうかのやる気や意欲を必ず見ます。
まとめ
- 優先度は「実務経験>能力>やる気」
このような順番で採用担当者は見ています。
ちなみに「資格」は「やる気」の次に来ます。
資格の評価には良い点と悪い点があり、
良い点は「新しい事業、職場の活性化」という点があります。
悪い点は「取得した日によっては評価に値しない」というケースがあるため、
その会社の仕事内容で活かせる資格が比較的新しいものであることが大切になります。
注意
最後に注意しなければいけない事として、
資格は働く企業が専門的な職業であれば、優先度は実務経験の次に優先されます。
能力とやる気があっても「技術」が無いのでは話になりません。
「IT・Web、研究職、医療・福祉、建設」など、特別な資格がないと
人材として扱いにくい仕事内容の場合は資格が優先されます。