品証はエクセルをよく使います。。故障や苦情のデータをまとめたり、予測の計算に使ったり。
おっちゃん「ちょっと来て!」
というのが毎日のようにあり、パソコンができる人は先生扱い。辞めても電話が来るぞ、気をつけろ。
新卒で品証に配属されたなら、まずはエクセルを勉強することをおすすめする。
ということで、どんな勉強をすればいいのか?を語る
1、軽くする勉強
品証が使うパソコンは粗悪である。
開発が使うようなCADもできるやつではなく、「Celeron」が輝くノートパソコン。※安物CPU。とにかく遅い。
エクセルが重いと仕事にならない。
自分「開くのに数分ってなんやこれは!?」
と、最初の配属時に驚いたものです。
次のようなメチャクチャさがあった。
・最後の行まで関数が入ってる
・数万行のVLOOKUPが何列も
・シートが数え切れない量
こんなもん、Celeronでは動かない。core i7でもトイレに行くレベル。
おばちゃん「これ、遅いんよねぇ~」
と当たり前に思っているので、ここは正してあげよう。
とにかく小分けに。手動計算にすると「壊れた!」と騒ぐのでおすすめできない。
2、Accessとの連携
大量データはエクセルよりもAccessを。
エクセルはグラフ等の資料作成だけにして、データの入力等はAccessでやるのが速い。
問題は当然ながら、「Accessなどできる人はいない」という点。
ただ、入力はフォームにすると解決できる。データの抽出はマクロで1クリック。Accessというより、アプリケーション化すると良い。
AccessならCeleronでも数万行のデータを扱えます。これでもう、エクセルの「再計算」に悩むことはない。
MySQLなどが使えるならそれでもいいと思いがちですが、エクセルとの連携が目的なのでアクセス一択。抽出後にエクセルVBA実行なども簡単。
MySQL、PHPなど、これ以上難しくすると引継ができません。何を作るにしても「引継ぎ」だけは絶対に考えておいてください。
3、エクセルVBA
品証のエクセル作業は同じことを繰り返すことが多い。
対象期間のデータを抽出して、グラフ化して、と。典型的なエクセルVBAの出番となる。
こんな同じ資料作成で皆必死になり、残業。とっても馬鹿らしいので、全て1クリック化にした。さすがに丸1日かかる資料をVBAで作るのは時間がかかりましたが、作ってしまえば1クリック。これがプログラミングの力。
問題はこちらも引き継ぎ。ソースにはコメントをしっかり付けて、意味がわかるように。プロシージャを複数に分けて、修正しやすくしよう。
せっかくのVBAなので、手動ではできないこともやりたい。手動なら20時間かかるようなデータを作成する。出荷数の分析、都道府県ごとの分析など、過剰なデータも作っておく。これがVBAの魅力。ただ速くするだけでは評価されません。
できないことをできるようにする。これが一番評価アップされます。
~
品質保証部はエクセルVBAでかなり効率化ができると思います。しかし、ここで問題が一つ発生する。
おっちゃん「俺もやらないといけないのか?」
と、今までは「パソコンはできない」と他人に任せていたのが、「クリックするだけでできるから」とやらされるようになった。ここでちょっとした不満が勃発するので、注意するべし。
だからこそ、VBAを作るからには究極に簡単にすること。1クリックでも減らし、「これならいいか」と思わせる。
効率化するのもなかなかの命がけなのである。