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第15話:品質保証部は目標の「費用削減」で暴走する

投稿日:2018年08月21日

品質保証の仕事 第15話

品質保証部は上層部次第で大きく変わる。
リーマンは上からの命令は絶対。

この命令にて品質保証部は暴走する…

費用を削減せよ

不景気になったらどうしてもこの指令が出る。

決められた範囲でしか残業代は出ず、自主的なサービス残業。
予算カットで粗悪な紙になったり、リサイクルトナーで故障させたり。

まぁこれは仕方がない。
リーマンは良い時悪い時があるものです。

品質保証部としての費用削減はどうなるか?
もちろん、クレーム件数や問い合わせの削減である。
とにかく下げろ、と。

次のようになる。

・出張は控えろ
・今すぐにでもクレーム件数を下げろ
・社外文書を削減せよ(残業代削減)

目先の利益を得るくだらないことが目標になる。
必ず達成させないといけないのがリーマン。
もう、費用削減のためにやりたい放題です。

品証がさらに嫌われる

部長「この勘違いクレームを撲滅せよ」

即効性のある費用削減施策を求められるので、
お客様の勘違いでのクレームは格好の的。
では、どうやって減らすか?ここは皆さんご不満のアレ。

ラベルを貼る

日本の製品はとにかくラベルが多い。
カタログ写真では何もないのに、いざ付けたらラベルだらけ。
「ださい!剥がせ!」と好評です。

基本的にお客様は説明書を見ません。
工事業者や販売業者ですら見ません。
となると、ラベルを張って強引に知らせることが有効です。

確かにクレーム件数は下がります。
ここは間違いない。実績から確実な施策。

しかし、やはりダサい。

そして1枚数円はするので、原価アップ。
製造での組立にて貼付すると、作業工程の追加で単価アップ。

いろいろな方面に大迷惑をかけ、
クレーム件数を下げるという荒技である。

修理業者の出動が減るのは良いことだと思われがちですが、
実際のところ、修理業者はお金儲けとして修理することを好む。
だから、こういったクレーム削減施策は喜ばれません。

問題点

実際のところ、費用は下がらないことが多い。

クレーム件数は下がりますが、原価アップで損だったり。
しかし、その原価アップは品質保証部の費用ではない。
品質保証部だけが費用削減できるという。

部長はうはうはだ

ここで味をしめると、もうラベルだらけ。
見ただけで胸が痛くなる外観に。

部長「これもラベル貼ったら?」

開発「もう貼るスペースがありません…」

部長「ラベルじゃなくて札にするとか?」

開発「札は単価が十円以上かかるので…」

部長「でも、これでお客様満足が向上する。やろう!」

こうして品質保証部のラベル戦略が暴走する。

各方面から「ダサい」と声が上がるも、無視。
高級ブランドだろうが関係なくラベルをどん!
そろそろカタログ詐欺で訴えられそうな…

一応は「剥がせるラベル」にします。
しかし、お客様は意外と剥がさない。
ほとんどの人が貼りっぱなしです。

剥がせるラベルですが、時間が経つと剥がれない。

これにて剥がすのを諦めた痕跡がちらほらと…
本当に申し訳ない。

品質保証部がご迷惑をおかけしております。

自分としてはラベル戦略は本当に嫌だった。
現場に行ってラベルだらけの製品を見るのは辛い。
とてもじゃないが「かっこいいでしょう!」なんて言えない。

リーマンに目標達成を強要するとこうなる。
経営者の皆さんは気を付けよう。

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