「大手と零細、どちらで働くべきか・・・」と、就職したい企業の規模で悩むことがあると思います。
では、どんな人が大手に向いているのか?または向いていないのか?どちらの規模の企業でも働いた経験があるので、それぞれ書いていきます。
大手企業に向いている人
1、自分の能力やスキルに自信が無い人
例えば、いますぐ転職しようとしても『自分は能力やスキルに自信が無いので、とても不安だ』という人は、書類選考や面接で落とされる可能性があるため、転職は控えた方が良いです。
今、企業から給与を貰いながら働けていることに対して自信を持った方が良いでしょう。
能力やスキルが無くても、大手企業で働いている以上は自分1人の成績というのは非常に小さなものです。
自分の働きと結果次第で、会社の経営が傾くわけでもないので自分の能力やスキルのない人は安定の大手企業向きと言えます。
2、出世欲が無い人
1と少し繋がりますが、企業の規模が大きくなるほど、そして、出世すればするほど給与面はかなり大きくなります。
ですが「出世とか責任の重い事はしたくない」と考える人もいます。大手企業の場合は、入社できただけでも給与等はそれなりに良いです。(派遣社員、契約社員を除く)
また大手企業は従業員の数も多くなるため、それだけ役職を手に入れる競争も激化します。もしくは、役職が空席にならず順番待ちなんてこともよくあります。
そのため、自分に能力が無ければ出世したくても出世できないのです。なので、出世しなくても入社時の給与等で十分満足している人は大手企業に向いています。
3、コミュニケーション能力が高い人
大手企業という事は、それだけ多くの部署の従業員が存在します。
自分が働く職場だけの人間関係だけで過ごせる場合もありますが、規模が大きくなると、部署が統合されたり人事異動で従業員を再編成したりと、顔も知らない人と何度も人間関係を築く必要が出てくる可能性があります。
なので、自分がいろんな部署へ異動となっても人付き合いができるなど、コミュニケーション能力が高い人は大手企業に向いています。
4、根回しが上手い人
大手企業となると、従業員も多くなります。そして、それだけ考え方が異なる人も多くなるという事になります。
その結果、会社内の派閥争いも出てくるようになるのです。その争いに直接関係していなくても巻き込まれることもあります。
他にも、自分の仕事ぶりに対する評価は、自分の直属の上司によって左右されます。良い意味でも悪い意味でも、上司が出す評価が自分の評価です。
自分を有利に物事を運ぶためにも、根回しが上手い方が得することが多いので、そのような人は大手企業向きですね。
卑怯と思うかもしれませんが、裏を返せば世渡り上手と言えます。真正面からぶつかっても解決しない物事で溢れている世の中なのです。
5、指示されないと動けない人
自ら進んで物事を進めることができない、いわゆる「指示待ち人間」ですが、大手企業の場合は、仕事内容によっては上から支持されたことを淡々とこなすだけでも問題ありません。(詳しくは、零細企業の方で
自分がもしも「指示されないと動けないな」と思うのであれば、大手企業で働くことをおすすめします。
零細企業が向いている人
1、自分の能力やスキルに自信がある人
零細企業の作業員の数は、大手企業と比べると非常に少ないです。そのため、従業員1人1人の成果による売り上げの反映もかなり大きいです。
そこに能力やスキルが無い人が働くと、企業としてはかなりの痛手となります。
なので、職場で円満に仕事を続けるためにも「自分がこの会社を支えるぞ!」と、自分の能力やスキルに自信がある人の方が向いています。
2、上昇志向の人
「より高い地位を目指そう、業績・売上をもっと伸ばそう」と考える上昇志向の人は零細企業の方に向いています。
零細企業は、経営としては不安定な部分を隠し切れないですが、上昇志向の人で能力のある人あれば、会社に大きな影響を与えることにもなります。
その結果、会社が大きくなっていけば必然的に高い地位に就くことも可能で仕事関係において、自分なりに身動きがとりやすい環境にもなるなど良いこともあります。
他にも、大手企業の中には自分の功績を上司が奪う人が現れる可能性も否定できません。なので、自分の成績がダイレクトに企業のトップに伝わる零細企業の方が向いています。
3、チャレンジ精神のある人
取り組む内容や規模にもよりますが、チャレンジ精神がある人は零細企業向けです。
大手企業だと、古くからの伝統とか格式がある企業もあります。1つの提案に対しても、実行に移すまでが非常に遅い場合も大手企業ならではです。
一方で、零細企業は1つの提案が通るまでの工程(段階)などが、大手企業と比べて少ないので、提案から即実行までの軽さが零細の魅力でもあります。
4、早い段階でリーダー的業務の経験したい人
零細企業は自分が主体となって仕事を進めることが、大手企業に比べて多いです。
なので、若いうち・入社して間もない時から自分が陣頭に立ち、企画を進めたり、人を引っ張っていくようになることから、大手企業に比べて早い期間にリーダー的な業務を経験することになります。
仮に転職することになったとしても、自ら行動することが可能で、部下を引っ張っていけるリーダー能力が身に付いているため、キャリアアップという面から見ても、零細企業は得する面があります。
転職で今よりも上を目指す際、年を重ねるごとにリーダー業務の経験や実績がある人を企業が求めるようになるので、早い段階から経験することは転職する時にも有利になります。
5、会社経営に関することを知りたい・感じたい人
大手企業で働いていると、与えられた仕事をひたすらやる事になります。大手企業では一般的なことです。
大手企業は、部署によってそれぞれ分けられているため、自分が大手企業の会社経営のあれこれを聞く事は無いです。(場合によっては、トップシークレット扱い)
一方で零細企業の場合ですが、部署ごとに仕事を分担する規模ではないため、社長の経営に関する話や苦労している部分なども聞くことも可能です。
そんな、大手企業では味わう事の出来ない会社経営に関わることを知る・感じることができるのが零細企業とも言えます。
まとめ
- 自分の行動や性格によって向いている企業が違う
極論ですが、自分に能力が無い場合は1人の責任が軽い大手企業、自分に能力がある場合は1人の責任が重い零細企業が向いていると考えられます。
経営が安定・不安定で企業を決めるのではなく、自分が取りやすい行動や性格を分析するなどの自己分析は必要です。
そして、より自分に向いている企業はどちらなのか?を考え、思った方へ転職してみると、自分にあった会社の可能性は上がります。