工場勤務での作業の1つ「組み立て」というものがあり、
作業の1つとして含まれることもある「ピッキング」と呼ばれる作業があります。
全く知らない人からすると、
「何それ、泥棒がやるあれのこと?」
と想像してしまうかもしれません。
では「ピッキングとは何か?」「どんな仕事なのか?」について書いていきます。
ピッキング作業とは何か?
組み立て作業では、予め部品が置かれているわけではなく、
必ずどこかにある部品の棚から持ってくることになります。
私の経験上では「組み立ての製品を作るために必要なものリスト」というものがあり、
その部品が置いている場所を書いた「品番」を見ながら、棚から集めていくことになります。
ただ、置かれている部品を集めるというとても簡単な作業です。
部品を取る際にやること
工場勤務では、在庫管理を徹底しているため、
使った部品と現在の在庫が分かるように工夫しています。
昔からの方法だと、在庫の書かれた紙に自分が取った部品の数を書き込み、
残りの数を把握できるようにするというやり方です。
最近では、バーコードリーダーを利用して在庫を管理している工場も多いですね。
最初は機械の操作に慣れないこともありますが、手順さえ理解できればできるようになります。
在庫が無くなると生産が出来なくなるため、
一定数を下回ると発注してもらうなどの対応をして部品を集めることもあります。
場合によっては・・・
これは少し特殊ですが、会社が売っている製品で古い製品の注文があった場合、
隣の工場や倉庫などから、部品を取りに行く事もあります。
滅多に作ることのない製品だと、近くの棚に置かなくても良いという理由と
置く場所が無いなどの理由が重なると、このようなケースがあり得ます。
この場合のピッキング作業は、気分転換も兼ねた散歩をしている気分になります。
組み立て作業と必ずセットなのか?
工場や職場によって異なりますが、生産が非常に忙しい職場クラスになると、
生産第一と考え、ピッキング専門の人が何名か待機していることがあります。
私が経験した工場だと、主に定年間近の人や職場復帰した人が
メインでやっている印象が強いです。
若い人はひたすら組み立て作業をしています。
なので、ピッキング作業も生産必要な時間に含まれている場合は、
組み立て作業とセットになっていることが多かったです。
最後に
とても簡単な作業だが、時間のかかる作業でもある。
1つの製品を作るのにどれほどの部品が必要なのかは、
作っている製品によって異なりますが、時間はそれなりに必要なことが多い作業です。
生産が忙しくなると、ピッキングの時間さえももったいないと感じることもあります。
それぐらい、組み立てとピッキングは深いかかわりのある作業なのです。
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以上、組み立ての仕事との関係のある「ピッキング作業」でした。