「会社に行かなくても同じ仕事ができる時代」
ということから、リモートワークが増えてきました。
これは「自宅勤務、在宅勤務」の進化版のような言葉で、
「会社以外で勤務する」ことを表します。
弊社もリモートワークを実施しているため、
リモートワークのメリット・デメリットを語ります。
メリット
次の5つのメリットがあります。
・時間を最大限活用できる。
・誰からも邪魔されず、集中できる。
・サボって別のことをできる。
・音楽、エアコン、こたつなど、環境が快適
・場所にこだわらず、仕事ができる。
一つ一つ説明します。
<1、時間を最大限活用できる>
通勤時間がゼロなのはやはり素晴らしい。
リモートワークは1時間ほど時間が増えます。
よほど馬鹿しない限り、睡眠不足にはならないでしょう。
パソコンさえ付ければ出社なので、朝食を食べながらも可能。
弊社の場合はフレックス勤務なので、かなり自由に動けます。
用事にて有給を使うことが減り、本当に遊びたい時に有給を使えます。
<2、誰からも邪魔されず、集中できる>
常に残業時間状態。
普通は早朝や残業時間が集中できるものです。
電話も無く、黙々と仕事ができる。
リモートワークは常にこの状態です。
一番時間を取られるのは、打ち合わせなどのチャットでしょう。
常に話しかける状態になると、Twitterを見るようになり効率が下がる。
時間を決めて使うようにすると良いです。
<3、サボって別のことをできる>
サボってもバレないので、都合の良い時に休憩ができる。
普通は休憩したくでも自由にはできないものです。
それが、リモートワークはやることさえやれば問題ない。
現在の仕事が余裕で終わる状態であれば、休みみたいなものです。
この余裕により、最大限の力で仕事をすることができます。
今日はこれだけやればいい。ちょっとこだわってみよう!と。
<4、音楽、エアコン、こたつなど、環境が快適>
間違いなく事務所より快適。
エアコンは人によって快適温度が違うので、
「寒い!暑い!」と面倒くさい。
これが完全に自分に合った環境にできるのは、かなりのメリットです。
音楽好きには、音楽かけながら仕事ができるのは幸せ。
私もずっとかけてます。
<5、場所にこだわらず、仕事ができる>
これがリモートワーク最大のメリットです。
アメリカでもインドでも、インターネットがあれば仕事ができる。
これにより人材の確保がかなり柔軟になる。
やむを得ない引っ越しなどで、人材が流出することも防げます。
どこでも仕事ができるというのは、人類が初めての体験だろう。
かなり画期的です。
デメリット
次の5つのデメリットがあります。
1、Youtubeを見たりと、サボり癖が付く
2、実力の把握がしにくい
3、指摘が面倒で放置になる
4、与えられたノルマしかやらない
5、人の真似ができず、成長しない。
<1、Youtubeを見たりと、サボり癖が付く>
パソコン、スマホの誘惑に勝てる人はごくわずかだろう。
リモートワークは好き放題している可能性が高い。
2画面でYoutube見てたり、Twitterを常に表示させていたり。
それをすると、確実に仕事の質が下がります。
最初は集中してやっていても、
いつしか慣れると舐めた仕事ぶりをしてしまうものです。
ここは防ぎようがないと考えた方が良い。
<2、実力の把握がしにくい>
仕事スピードが全く見えない。
「仕事ができました」というのはわかるのですが、
実際の作業スピードは全く見えません。
プロセスがわからず、熱意が伝わりません。
これにより、「本当に全力か?」と疑ってしまう。
完全成果主義なら問題ないと思いますが、
プロセスを重視する評価の場合は問題です。
<3、指摘が面倒>
資料の修正など、指摘が面倒で放置しがち。
指摘は電話、メール、チャットとなり、
なかなか言いたいことが伝わらず時間がかかります。
まともな指導はできないと考えたい。
したがって、新入社員のリモートワークはダメだと思います。
ある程度仕事ができる人で、ずっと指摘してきたパートナーをさせたい。
育てる必要がない仕事にリモートワークは向いていると思います。
<4、与えられたノルマしかやらない>
周りの視線がなく、頑張る必要が生まれない。
事務所であれば、「助けようか?」となるものですが、
リモートワークでは自分の仕事だけやれば良し。
余裕で終わらせても「必死にやって終わらせた」と言えばいいだけです。
これにより、与えられた仕事しかしない社員になってしまう。
外注さんのようになります。
<5、人の真似ができず、成長しない>
人間の成長は真似から始まります。
素晴らしい先輩、上司の真似をして成長するものです。
リモートワークはそれがないので、自分の殻を破ることが難しい。
何にも影響されない日々なので、自分自身の客観的な評価ができません。
このため、やはりリモートワークは育てることには向きません。
まとめ
人材確保、通勤時間短縮以外のメリットはほぼ無い。
できることなら、事務所でいっしょに仕事するのが良いと感じています。
やはり、どうしても社員がフリーランス的になり、
任せっきりになってしまう。
仕事ぶりが見えないというのは、管理職にとって良くないこと。
チームワークも無いに等しい。
ただ時間だけを考えてリモートワークを導入するのはダメと判断します。
育てる必要のない、「単純作業員」か、「プロフェッショナル」だけを対象としたい。
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以上、「実践した社長がリモートワークのメリット・デメリットを語る」でした。