「ストレッチ目標を最初に書いてください。」
また新しいビジネス用語ができました。
やや抽象的なものとなるので、しっかり理解しておきたい。
ストレッチ目標とは?
すぐには達成できない目標でかつ、
自分自身が成長するための目標。
ストレッチ(stretch:引き伸ばす)ということで、
「より身体が柔らかくなった、もう少し」と、自分自身を成長させることが目的です。
180度開脚を目指すべく、日々ストレッチを継続するイメージ。
「日々成長する」が目的なので、そういった目標じゃないといけません。
達成のために具体的に何をやるか?が明確になる目標を設定します。
具体的には
「新規顧客獲得を2017年度の3倍にする」など。
ベタな目標ですが、さすがに1年で3倍は難しい。
しかし、数年頑張れば無理なことではない。
こういったものが「ストレッチ目標」です。
3倍にするために、日々どう成長すればいいか?
そう考え、今年度の通常の目標を設けます。
小手先の技では3倍は無理だ。改革をしよう!と。
「業績10%アップ」では、チームの目標になり、
自分は何もせず達成する可能性があるので、
個人のストレッチ目標としては適さない。
自分が成長しなければ達成できない。
そんな目標を設けます。
ストレッチ目標のメリット
目標がぶれず、達成まで継続させることができる。
通常の目標は1年ごと変わることが多いですが、
長期的な目標であるため、継続させることができます。
毎年「近づけたか?」と確認することができ、
しっかり反省しさらに成長する。
自分自身の愚かさも見えてきます。
全社員がしっかりと自分の成長を把握することにより、
会社の業績が上がる、というのが狙いです。
ストレッチ目標のデメリット
達成できなくて当然という気持ちが生まれ、
目標達成を後回しにする人も出てくる。
本来なら今年度に達成できる目標も、
「これ、ストレッチ目標にして達成させた方が評価上がるな」と。
ずる賢い人はこうしてサボる可能性があります。
ほとんどの人は「やる気の無い人」です。
サボれるものならサボり、できるだけ楽に評価を上げようとします。
そんな人にはストレッチ目標は全く効果のないものとなります。
本当に正しいストレッチ目標か?と、
上司の確認が重要となります。
まとめ
全社員の能力底上げが目的。
大企業なら底上げの恩恵は大きい。
これにて20%の人でも成果を出せば価値はあります。
会社を強くし、高利益体制にする。
社員数名の零細企業であれば、
個別にしっかり指導できるのでやる価値は小さいよう思います。
また、狙ったように真面目にやってくれるのは一部の人だと思います。
できない人はサボらせるようなもの。
このデメリットも意識し、取り組むようにしたい。
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以上、「ストレッチ目標を設定するメリット・デメリットまとめ」でした。