社会人になって仕事をしていくと、いつかはぶち当たることになる”壁”があると思います。
その壁が原因で仕事がうまくいかずに、つまずくこともあるでしょう。
そこで、今回紹介するのは「ラバーダッキング」と呼ばれるものです。
ラバーダッキングとは?
- アヒルに説明することで解決するデバック手法
名前の由来は、ゴム製のアヒルのラバーダック(Rubber Duck)に話しかけるということから、「ラバーダッキング(Rubber Ducking)」という名前が付けられています。
お風呂で浮かべている・置いているゴム製のアヒルのような、
相手が喋ることのない無機物を使いますが、ぬいぐるみでもフィギュアでもOKです。
別名では、
・ラバーダックデバッグ(Rubber Duck Debugging)
・テディベアデバッグ(Teddy Bear Debugging)
・告白デバッグ
があります。
IT系の企業などで働く従業員は自分のデスクに「小物」が置いている人が居ます。
ただ趣味として置いている人もいれば、ラバーダッキングとして置いているかもしれません。
なぜラバーダッキングを使うのか?
- 自分の頭の中を整理できて、問題点・解決策が見つかりやすくなるから
ラバーダッキングは、主にプログラマーが問題解決をする際に使うデバック方法で、
自分が相手に話しかけることで、自分の頭の中を整理することができ、
問題に対して、新しい見方や解決方法を見つけることができるというものです。
プログラミングのように間違ったコードだと、
きちんと機能しないことやコード自体も複雑に組まれています。
なので、つまづいたときに何が間違っているのかを再度見つけ出すためにも、
ラバーダッキングという方法は効果があるのです。
相手は同じ職場の人間でもいいのでは?
ラバーダッキングのメリットは「1人で解決できる」という自己解決型です。
もちろん、同じ職場で働く同僚と会話した方が問題解決も捗るかもしれませんが、
同僚も与えられた仕事が当然あるので、時間を取ることが難しい事もあります。
また、話し始めようすると問題の解決方法が見つかることもあるので、
無機物の方が相手を気にすることなく、いつでも取り組むことができます。
やり方は?
- 自分の今の状況や問題となっていることを話す
「今、~な状況なんだけど、~に問題があって・・・」という風に説明していき、
重要なのは「どこで説明ができなくなったのか?」という部分です。
説明ができないという事は「その部分に不具合や問題点がある」という事なので、
「自分の今の状況や問題となっていることを話し、説明できない点を見つける」と、
あなたが解決するべき問題点を出すことができます。
誰でも使えるのか?
- IT系に関わらず、誰でも使うことができます。
主に使っているのがIT関係のプログラマーというだけであって、
問題解決の方法として、どんなことにも使えます。
料理だと「なぜ、料理がおいしく作れないのか?」だったり、
スポーツであれば「もっとタイムを更新するにはどうすればいいのか?」など、
あらゆることで取り組むことができます。
ただし、デメリットとしては「1人で話しかける」という事なので、
ラバーダッキングを知らない人から見ると不気味かもしれません。
最も取り組みやすいのが自宅などで物に話しかけたり、
物ではないですが、PCのメモ帳を用いてチャット感覚で取り組んだりと、
自分のやりやすい方法で手軽に始めてみるといいでしょう。
――
以上、話すことで問題を解決!誰でも使える「ラバーダッキング」とはでした。