『集団面接』、別の呼び方では「グループ面接」とも呼ばれるこの面接は、企業側が大量の応募に対して人数を絞りたいときに行われる事もある方法です。
では、その集団面接で「やってはいけないこと」を自分はきちんと把握しているのか?チェックも兼ねて絶対にやってはいけない事5つを紹介します。
やってはいけない集団面接
1、他の応募者の自己紹介を聞いてやる気をなくしてはいけない
例えばですが、集団面接で自己紹介をしている時に「自分よりもランクが上の大学を卒業している人」が自己紹介したなど、その後に自分が喋る自己紹介に自信を持てなくなった経験がある人も居ることでしょう。
そして、アピールをする前から気後れしてしまい「今回ダメそうだなぁ・・・」と、自分で自分の採用の有無を判断し、やる気をなくしてしまう。というものです。
しかし、絶対にそのように考えてはいけません。
なぜなのか?それは「その集団面接の場に居ることが答え」となります。というのも、企業が応募している人材を絞るために行われる集団面接ですが、その前に「書類選考」があります。
もしも自分が書いた書類選考に魅力を感じなかったのであれば、その時点で不採用になっているはずなので面接の場には居ません。企業が自分に興味を持っているからこそ、その場にいます。
なので、「他人の事は気にせずに、自信を持って自己紹介をしましょう」
2、不自然な返答をしない
「不自然な返答」と判断されがちな事としては、「暗記しているような話し方」や「緊張している話し方」です。
特に注意が必要なのは「暗記をしているような話し方」でネットや本を見て覚えた回答を機械的に話した場合、何か途中で分からなくなると、その先が全く出ないという事があります。
ましてや、分からなくなったからと最初から話す事もできません。
集団面接では「どうですか?」と、自分を売り込みに来ているので、感情をこめて話すようにしましょう。
3、他の応募者の答えを否定しない
集団面接では、他の応募者が面接官から質問された事に回答しますが、そのときに「あなたはどう思われますか?」と聞かれることがあります。
このような質問に対して「私の考えは違います」と対立するように答えてはいけません。
そもそも自分の考え方と他の人の考え方が違うのは当然のことです。この場合、面接官が見ているのは「あなたに協調性があるのかどうか?」です。
なので相手の意見に対立するのではなく、その考え方や回答をさらに分かりやすくして相手に思いやりのある回答をすると評価が高くなります。
質問内容にもよりますが、もしもデメリットがあればそれを少し付け加え、改善方法を提示するなど、優秀な補佐役として回答すると良いでしょう。
もちろん話す内容が長すぎないようにする注意は必要です。
4、長い回答をしてはいけない
これは集団面接だけでなく、1対1の普通の面接でも同じことが言えますが、面接官の質問に対して答えが長すぎてはいけません。
ただし、集団面接の場合の1人あたりの持ち時間は普通の面接よりは少ないです。
そのため、面接官の質問に対して長い回答をしてしまうと、他の応募者への配慮不足、空気が読めない人と判断されてしまう可能性があります。
また、一言だけのシンプルすぎる回答も駄目なので、例えば「あなたの長所は?」と聞かれた場合、「集中力です。」と、答えを回答した後に、「与えられた仕事を限られた時間の中で、ゆるむことなく仕事に集中する事ができます。」と文章にするなら2行、長くても3行でまとめられるように答えられるといいでしょう。
5、圧力的な面接官にうろたえてはいけない
面接あるいは集団面接の担当者の中には、圧力的な人も居ます。そのようなタイプの面接官というのは「元からそういう性格の人」だったり、「わざと意地悪をしてどういう反応をするのかを見ている人」がいます。
どちらも圧力的な事を言われたとしても、相手のペースに巻き込まれることなく、「ご指摘の通りかもしれません、ですが~」と、一度認めた上で切り返していく事が大切です。
そこで相手を納得させる事ができれば、どちらのタイプの人でも高評価を受ける事ができます。中にはかなり陰湿な人も居ますが、そこで面接に落ちてしまったとしても、「落ちて良かった、そんな人と働かずに済んだ」と気持ちを切り替えることも大事です。
何事もプラスに考えることが大事ですね。
最後に
集団面接は、他の応募者よりもアピールする事での差別化の意識が大事です。しかし、相手を下に見てまで目立つような回答はやってはいけません。
普通の面接に比べると難しいかもしれませんが、集団面接では「相手の事を考えつつ、自分をアピールできるようにする」この1つを意識して、面接の対策を立てることが大事ですね。