現代では人工知能(AI)によるニュースが多いですが、
そんな中、話題となっているのがAI面接サービスというものがあります。
なんと、AIが面接官として評価していくというものでした。
では、万が一AIが面接官だった場合の評価項目がどのようなものなのか?
その先駆けとなるシステム「SHaiN(シャイン)」を調べて、個人的な感想を書いてみました。
参考元:「SHaiN」
質問項目
1、バイタリティ
バイタリティとは「活力、生活力、生命力」という意味です。
活動的で、イキイキとしていることを指します。
SHaiNでは「粘り強さ、責任感、エネルギッシュ、打たれ強さ」を観察するようで
学生が面接を受けた場合には、部活に関することを質問されることがあるので
そのエピソードを話すことになりそうです。
2、イニシアティブ
イニシアティブとは「主導権、先導する」という意味です。
SHaiNでは「上昇志向、前向き、知的好奇心、自発性、創意工夫」をチェックしています。
シンプルに言えば「自ら考えて、自主的に行動できるのか?」を見ているので、
アルバイトでより高い目標のために行動したことを、喋るとよさそうです。
3、対人影響力
対人影響力とは「信頼や安心、カリスマ性」など、
その人が居るだけで物事が左右に影響することを意味しています。
SHaiNでは「ビジョン、動機付け、巻き込み、主体的指揮」をチェックしています。
部活で後輩にとのコミュニケーションを取ったり、チーム全体をまとめ上げたりと
目標達成のためにみんなを働きかける、リーダーとしての能力を観察しているように感じました。
4、柔軟性
柔軟性とは「さまざまな状況に対応できること」を意味しています。
SHaiNでは「状況理解、フレキシブル、自在性、適応性」をチェックしています。
このままだと目標・ノルマを達成できないときに、どのようにしたら達成できるのかを考え、
状況に応じて行動を修正・変更できる能力を観察しているように感じました。
5、感受性
感受性とは「印象を受け入れる能力、物を感じ取る能力」を意味しています。
SHaiNでは「気持ちへの敏感性、共感性、気配り、気遣い、チームワーク」をチェックしています。
アルバイトで同僚からの相談に対して自分がフォローする役割を持ったり、
後輩を指導する時に気持ちを傷つけないような配慮をしてみたりと
「相手を思いやる気持ち」をチェックしていると感じました。
6、自主独立性
自主独立性とは「独力で自立して物事を進めていく」という意味を持っています。
SHaiNでは「信念的、度胸、自己主張、自律的」をチェックしています。
仕事では周りの意見を理解しつつ、周りの意見にいつも流されてはいけません。
なので「自分はこのように思っている」と、貫き通すことが
結果的に良い方向に向かうこともあります。
周りの意見を聞きながらも、流されずに自分の考えを持ち、
物事を進められる能力があるのかをチェックしているようにも思えました。
7、計画力
計画力とは名前の通りですが「順序を立てて進められる能力」のことです。
SHaiNでは「段取り、タイムマネジメント、PDCA、明確な目標、優先順位」をチェックしています。
目標に対して、どうすれば達成するのか?何か道具は必要か?費用は足りるのか?と、
限られた方法の中で効率良く、効果的に計画を期限内に達成できるように
スケジュールを立てられる能力をチェックしているように感じました。
観察項目
1、インパクト
- 清潔感
- 態度
- 好感度
インパクト、つまり自分に注目を集めて印象づけることが大事になります。
これは普通の面接でも大事です。
服装や髪形の乱れがないか?
面接は落ち着いてできているのか?
視線はしっかりと1点を見て話しているか?
などを観察しています。
2、理解力
- 頭の回転
- 正確性
- 迅速性
出される質問を正しく理解し、それを早く回答できるのか?を観察項目にしています。
その的確な回答が言えるのか?内容はズレていないのか?などを
チェックの項目としているようです。
3、表現力
- 明瞭性
- 簡潔性
- 伝達力
表現力の観察項目では「明瞭性」つまり「はっきりしているのか?」ということを意味しており、
質問の返答に対する声の大きさや相手に伝えようという意志を確認しています。
簡潔性は、返答の答えが手短にはっきりと答えられているのか?を確認していたり、
伝達力では話す内容がきちんと整理され、分かりやすく話せていたのか?などを
チェックしているようです。
4、ストレス耐性
- 落ち着き
- 平常心
- 克服力
序盤は緊張しながらの回答だったが、慣れてきたのか後半は落ち着いて回答した。
緊張してもすぐ慣れて克服できる能力があるなどをチェックしているようです。
まとめ
- 非常に集中力が必要な面接
SHaiNのAIは質問数が異なり、平均は190問前後とされています。
面接時間は60~90分と一般的な面接時間の10~15分よりもかなり長いです。
人を見た目で判断しない良い点もありますが、AIによって診断されるので、
ちょっとのミスや集中力が切れても、それを見逃さずに判断されてしまう可能性が高いので、
もし本格的に導入されたとすると、長時間を耐えられるだけの集中力は
かなり要求されることになるでしょう。