「あなたの長所を教えてください」と面接官から質問されると、
「会社に合うような人物であることを伝えよう」と考えてしまうことが多いです。
その他には「履歴書にも書いてますが~」と返答してしまう人もいますが、
それは面接官の本当の意味で聞きたい事ではありません。
では、面接官の質問はどういう意味で聞いているのか?
その本音を紹介します。
質問から読み取る面接官の本音
1、長所はあなたの人柄を見るため
一番有名な質問の1つに「あなたの長所を教えてください」と質問することがあります。
普通に考えると「応募企業が求めているような人物像を言ってアピール」と考えますが、
この質問の本音は「あなたの人柄を見るため」です。
応募企業に合わせたキャラを演じても、ボロが出てしまうことがあれば、
優秀な面接官の場合は見抜くことができます。
なので、長所は人柄の良さをアピールできれば問題ありません。
さらに言えば「社会人になっても役立つ長所」をアピールできると良いです。
例えば「どんな人とも打ち解けられる」という長所があったとして
「転校が多く、その都度ゼロからの付き合いを繰り返した」という経験のエピソードを話します。
営業職や規模の大きい職場では、人間関係が問題になるところもあるため、
「どんな人とも打ち解けられる」という言葉を聞くと、
人柄の良さから面接官がプラスに評価してくれるようになります。
2、短所はあなたに克服する努力があるのか見るため
「あなたの短所はなんですか?」という質問に対して「集中しすぎること」と、
長所にもなりえる答え方をするのが一般的です。
しかし、面接官も「短所が無い人なんていない」と考えています。
それでも、短所を言って終わりというのはマイナス評価になるので、
「その短所を言った後にそれを克服する努力をしていること」をアピールすると良いです。
例えば「あがり症」が短所であれば、それを克服するエピソードで
「サービス業の仕事(アルバイト)をしてあがり症を克服できるように努力してました。」と、
面接官にアピールできるようになると、短所もプラスに評価してくれるようになります。
3、趣味を聞くのは何を得ているのか知りたいから
「あなたの趣味は何ですか?」という質問に対して、
無理に志望動機や自己PRに結び付けて話す人もいます。
ですが、面接官が聞きたいのは「趣味から何を得ているのか?」です。
例えば、趣味が「料理」だとします。
「趣味は料理を作ることです」で終わってしまうとマイナス評価になりますが、
料理から「手際の良さ、手先の器用さ、時間配分」などを学ぶことができます。
なので「趣味は料理を作ることです」の後に、
「料理を通して効率化を追求したので、手際の良さや時間配分を学ぶことができました。」
と、答えられることがベストです。
このように、自分の趣味から何を学ぶことができるのか?を
事前に考えてから面接に挑んだほうが、面接官の評価も変わってくることでしょう。
4、尊敬する人を聞くのはあなたの目指したい人物像を知りたいから
「あなたが尊敬する人を教えてください」という質問が来ることもあります。
他には「憧れの人、影響を受けた人」なども同じような意味で聞かれます。
返答でアルバイト先、部活の先輩や両親を挙げても効果はありません。
答えたほうが良いのは「面接官も知っているような有名な人物」です。
ですが、テレビで出てくるような有名人から歴史上の人物を挙げる場合に
偉業や実績を理由にしてもありきたりになります。
なので「その人物の人間的な魅力を感じる部分」を答えるのがベストです。
人柄の良さがあればそれを説明した後に「自分も見習う」ことを
アピールできるといいでしょう。
5、アルバイトの経験を聞くのは働くことに対しての考え方を知りたいから
アルバイトは若い年代から働くことができる「社会に出るための練習」とも言えます。
「アルバイトの経験がある」または「経験なし」では、
社会人としての経験にも差があるとも言えます。
そのためアルバイトの経験を聞く意味の半分は
社会人としての経験があるのか?を聞いてきます。
しかし、面接では「アルバイトの経験がある」と答えただけでは足りません。
面接官が聞きたいことは「働くことに対しての考え方」です。
なので「経験があります」と答えた後に、
「お金を稼ぐことの大変さ」や「みんなで1つのことに取り組む重要さ」などの気持ちを
面接官に伝えることができると、質問した面接官も納得してくれるでしょう。
6、ボランティア活動の経験を聞くのは社会奉仕に関心があるのかを見るため
例えば、地域清掃から震災などでボランティア活動をしている人もいます。
その時は「ボランティア活動に参加したことがある」と答えた後に
その活動から「何を感じたのか?学んだのか?」など、思ったことを喋るだけでいいです。
ボランティアには参加経験があるだけで、喋る内容も簡単になるので便利です。
一方で「ボランティア活動の参加経験が無い」場合ですが、
この場合は素直に「参加していません」と伝えても良いです。
次に大切なのが「参加していないが貢献している」という事を伝えられるといいでしょう。
例えば「被災地への募金活動」などもありますが、
金銭的な面で少しずつこまめに寄付しているという事を伝えながら
「今後取り組んでいこうと思います」と前向きな返答で面接官を納得させましょう。
7、違う世代との交流を聞くのは対人スキルがあるのかを見るため
社会人になると、いろんな世代との交流が盛んに行われるようになります。
そのため「苦手、嫌い」という理由だけで、
好きな人としか交流をしない人は、対人スキルが無いと思われてしまいます。
なので「アルバイト先、前職、近所」など、違う年代との交流があったことを伝えながら
本当に交流があるように、エピソードを軽めに加えて話すといいでしょう。
8、友人の数を聞くのも対人スキルがあるのかを見るため
「あなたは友人が多いですか?」という質問があった場合、
面接官は「多い、少ない」を聞いているわけではありません。
この質問で面接官が聞きたいのは「友人との付き合い方」と、
7つ目と同じく「対人スキルがあるのか?」を見ています。
ただし、違う世代との交流と少し違うのが「友人」という点で、
友人が多い場合「遠慮することなく本音で意見を交わして、より親密な関係になりました」と、
関係を悪化させない形で意見を言い合えるスキルがあることを伝えられるといいでしょう。
次に友人が少ない場合ですが、一度「友人は少ない方だと思います」と答えた後に、
その少ない理由を答えるといいでしょう。
ただし「人付き合いが苦手だから」というのではなく、
「私の友達は、本当の親友と呼べるレベルの関係を築いた付き合いができます。」と
答えることができると、面接官も大きなマイナス評価を与えることは無くなるでしょう。
9、ストレス耐性があることを聞くのは付き合い方を知っているかを聞きたいから
ストレス社会とも言われている現代では、
会社が雇用する人の中でもストレスとの付き合い方を知っている人を好みます。
その方が「仕事が長続きする人が多いから」というのが主な理由です。
なので「あなたはストレスには強い方ですか?」「ストレス耐性はありますか?」という質問は
ストレス耐性があるということを聞きたいのが半分です。
もう半分は「ストレスとの付き合い方を知っているのか?」を聞いています。
返答を「ストレスが強い、普通、弱い」と答えた後に、ストレスを溜めない解消法として、
「旅行へ行くことでストレスの解消法しています」「映画を見てストレスを解消しています」と
答えることで「私はストレスとの付き合い方を知っています」と伝えることができます。
10、体力について聞くのは体調管理などの取り組みについて聞きたいから
面接官から「体力には自信があるか?」と聞かれることがあります。
社会人は基礎体力が必要になる仕事もあるため、
体力が必要なきつい仕事の場合は、このような質問をすることもあります。
なので「体力には自信があります」と答えた後に、
普段から取り組んでいる「体調管理や体力を維持する方法」などを答えてもいいです。
他には「体力はあまりない」と答えた後に「なので、このようなことを取り組んでいます」と、
前向きに改善する努力をしていることをアピールしてもいいでしょう。
まとめ
- 面接官の聞きたい本音を知って面接を有利に進めよう
面接官が企業に応募した人に質問するのは、その会社で働けるのか?
会社を成長させることができる人物なのか?を見極めています。
なので、面接を受ける側は面接官がどのような本音からその質問をするのか?
きちんと把握して欲しい回答が出せるようにしましょう。
面接官の本音に対して答えられるようであれば、
面接を有利に運ぶこともできるでしょう。