働き方改革の一環で「フリーアドレス」という言葉が注目されています。
この言葉を全く知らない人が聞くと、
「ネット・パソコン関係かな?」と思ってしまうかもしれません。
では「フリーアドレス」とはどういう意味なのか?把握しましょう。
フリーアドレスとは?
自分の机を持たないオフィススタイル。
一般的な日本のオフィスと言えば「自分の机があり、定位置がある」というスタイルです。
自分の机に名前が書いているようなものですね。
そして、フリーアドレスとは「空いている机に座って仕事をする」というもので、
図書館のような空いている席を自分が好きなように選んで座り、
仕事を開始する自由なオフィススタイルを指します。
会社では、人と会話・相談することで捗る場所、自分が集中できる場所を作ることで、
自分が与えられた仕事に適した空間で仕事を行えるのが特徴です。
フリーアドレスの主な効果は?
フリーアドレスを導入することで得られる効果は、以下のようなものがあります。
・不在者の席も利用できるため、1人あたりが使える面積の増加。
・必要な面積の省スペース化によるコスト削減。
・席を固定しないことによるコミュニケーションの推進。
・共有スペースによる従業員の整理整頓の意識向上。
従業員が自由に場所を選べるので、不在者の席を利用できたり、
一人ひとりに机を与えないことで必要な面積を減らすこともできます。
また、自由がゆえに普段話す機会のない人とのコミュニケーションを取れたり、
共有で机を使うので「使った後は綺麗にして戻す」という意識付けができるようになります。
必要な資料を探す場合はどうするの?
個人や部署で共有している資料の保管場所を設けている。
フリーアドレスは、自分の机というものが存在しないので、
自分の必要な書類などは、個人や部署で共有した保管場所から探すことになります。
そのため、自分の必要な道具はリュックやバッグに入れて自分で持つ必要があります。
なぜ、このスタイルが注目されているのか?
ペーパーレスなど、情報を電子化して共有できるようになったから。
現代ではネットワークによる「情報の共有化」や
書類などの印刷物の削減など「ペーパーレス」が取り組まれ始めています。
紙を中心に使っていたオフィス環境を社内ネットワーク内で管理することで、
自分のデスク周りの書類が大幅に減少し、紙による情報漏洩も防ぐことができます。
そんなワークスタイルの変革の一環から、「フリーアドレス」の導入を機に
ペーパーレスも一緒に取り組むことができるので、注目され始めているのです。
その効果には、総務省も試しに取り組んでみるほどです。
⇒総務省「ワークスタイルを変えるオフィス改革の試行的取組」
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以上、「注目を浴びている「フリーアドレス」とは?」でした。
フリーアドレスにも良いところもあれば悪いところもある。
デメリットの例は、こちらにまとめています。
⇒「どんな問題点がある?フリーアドレスのデメリットを確認しよう」