運悪く新卒から品証に配属。
大丈夫だ。強い人間になれる。挫けるな。
実際、ずっと品証という人は少ない。ここを修業の場として、昇進していく人もいます。エリートコースではないが、大丈夫だ。
ただもちろん、品証として成功しないとそれも無い。
新入社員の恐怖はこれ
新入社員や異動での新人を多く見てきた。ほとんどの人が困っていることがある。
ちょっと、その「困った状況」を語るので想像してみてほしい。
~
新人としてバリバリ働く。必死に調査して、必死に調査結果を書き、残業2時間超え。
気付けば、残っているのは数人という状況になった。静まり返る職場、そこに、
ピピピピピピピ!!
社外からの電話が鳴る。見渡すも、この島には自分しかいない。
もちろん、取るしか選択肢は無い。
修理業者「助けてください!」
だいたい、こんな時間に来る電話は緊急案件だ。
業者「部品を交換しても直らないんです!」
新人は視点が定まらない。答えられるわけがない。しかし、業者はそんなことを知らない。
品証という最高に信頼できる部門に電話をしているのだ。
業者「品番は〇〇で、〇〇の部品を交換してもダメ。何が原因だと思いますか?」
新人「申し訳ないです。担当商品ではないのでわかりません…」
業者「誰かいませんか!?お願いします!(汗」
~
これはどの新人も経験することです。
わかるだろう、この不甲斐なさ。
一流大卒?エリート?そんな優越感が一気に崩れる圧倒的知識不足。
甘えてはいけない。「わかるわけがない」など通用しない世界だ。
ということから
ひたすらに自社製品の勉強だ。次の状態になるのは品証として必須。
・製品品番で外観と主要部品がパッと出る
・仕組みと定番故障を完全に理解し、故障の原因を特定できる
自分の場合、新人の時はひたすらにカタログを見ていた。土日もカタログで勉強。店舗などで実際に見て勉強。とにかく品番を覚えないと話しにならない。
余裕ある時間は図面の確認と製品の分解。新人はひたすらにこれをやった方がいい。
故障内容一覧の把握もかなり大事。どの品証もここはまとめているだろう。もし無い場合、品証として機能していないと考えて良い。
製品を完璧に理解してないと、自信持って現場対応できません。
品証は、おおよそ担当商品、というか分野が決まります。さすがに全製品を把握し、対応することはできない。とは言え、課が担当する商品知識は絶対に要る。
冷蔵庫担当だから、冷蔵庫だけ!そんな馬鹿な新人は使い物にならないと考えて良い。
これが品証のエースだ
一般的な製品は、ほぼ皆知っているものです。上記のような電話対応など、できて当たり前。「さすが品証ですね!」と言われて当然なのである。
ここで問題になるのは「新商品」。
「新機能搭載!」
というのが毎年のようにあるので、新商品担当じゃないと付いてこれない。
そう、品証のエースは新商品担当。
ここに長年携わっていると、もう圧倒的な知識の差ができる。役目としても重要なので、できる人にしか任せられない。
新商品担当となると、開発側に近くなります。設計の段階から協力し、仕様を固めていく。くだらない仕様にしていたら「それはダメだ!」とストップさせる。
こうなると、品証の仕事はより面白くなってくる。そして、品証の中でも昇進コース。電話番など、昇進コースから外れた人がやるものだ。
その電話番もできないようじゃ、というのはわかるだろう。
新人はここを目指し、日々努力していってほしい。
真面目にやりすぎるとストレスでダウンするので
ほどほどに