「面接での良い答え方」
書籍もネットも回答例で溢れています。何かの資格を取るのか?と思えるほどの暗記、暗記、暗記。本当に馬鹿らしい。
これ、日本だけかもしれません。
アメリカはシンプル
アメリカの面接の回答例は普通の内容ばかり。
例えば、「辞めた理由で上司の悪口は言わない」とか、「空白期間は免許の取得などを理由にする」とか。日本では常識中の常識という回答例ばかりです。
経済紙のフォーブスにある面接のコツの話しも、日本では100円の本に書いてあるような内容。
例えば、次の記事を紹介します。なぜ前職を辞めたのですか?」への答え方5選
「前職は素晴らしく、非常に多くのことを学べました。しかし、私はもっと大きな挑戦をしたいと強く感じており、前職ではそれが叶いませんでした。御社で取り扱っている、ジルコニアをちりばめたピンセットのデザインの世界で新たな挑戦ができたらとても嬉しいです」
「前職では多くのことを成し遂げ、越えるべき山がもう無くなってしまいました。今回御社に履歴書をお送りしたのはそのためです。目をとめてくださり、改めてありがとうございました」
いたって普通な回答です。日本ではややダメだしされるだろう。
その他の記事はこちらを見てみてください。「Liz Ryan氏の記事一覧」
アメリカの翻訳本などもよく見ていますが、どれも回答は本当にシンプルです。日本のような長々しい回答例は見たことがない。
日本は凝り過ぎ
「上手いこと言う」の文化も一因。
日本の場合、とにかく回答が長い。回答例の本なんて、いかに長くするか?と考えている雰囲気も伝わる。「長く話すほど内容が良い」という思い込みもあると思います。
「1分で話してください」なんてのも、日本だけかもしれない。日本を象徴しているような非効率さ。とは言え、これが日本。1分間話さないといけない。
アメリカでは面接は数分で終わるのも普通のようです。日本に来たアメリカ人は「面接が長い」「何度もある」と嘆いでいました。
そして、減点主義
日本は減点主義だと感じます。
良い点を見つけるのではなく、悪い点を見つける。したがって、良い点のアピールよりも、悪い点を隠すことが重要。どうしても言い訳が多くなり、長くなる。
面接本もほぼ「言い訳のコツ」みたいな内容です。絶対にマイナスとなる発言はするな!と、言葉のゲーム。だから、面接官も馬鹿みたいな質問をして戦ってくる。
アメリカは「求める実力が有るか無いか?」の確認がメイン。その確認となる質問がメインとなります。プラスが大きいほど良い。
理由を得るための質問
日本は求める回答を吐き出させようとする。
減点主義なので「採用しない理由」を得たい。徹底して探ったけど、「悪いところはないね」と。できる人ほど、追及が長くなります。
したがって、「この質問はどういう減点したいか?」を意識。プラスを聞いてない。マイナスを聞いているのだ、と。
「こういう悪いところがありますが、これはこうで、、」
これは面接官の思うつぼ。良い回答ではありません。
・・・まぁ、そんなのが日本の面接なので、回答例も長い。「どんな悪い点を確認しているのか?」と考え、応用にて回答していきたい。
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以上、「日本の面接がいかに馬鹿らしいかを語る記事」でした。