工場勤務をしてみたいと興味を持つ人の疑問に「空調完備の工場はあるのか?」「工場は暑い?寒い?」という疑問があると思います。
そこで!元大手工場勤務の私が、その疑問に答えていきます。
工場ってやっぱり暑いの?寒いの?
これは工場あるあると言ってもいいほどです。夏場は暑く、冬場は手が冷たくてなかなか仕事に集中できません。
また、休憩時間になってエアコンが効いた休憩所に入った時のあの「幸せ感」は、働いたことある人じゃないと分からないでしょう。仕事が終わって飲むビールと似た感じのものが味わえます。
そんな、季節によって温度が全然違う工場勤務では、暑さや寒さが苦手な人は、慣れるまでは大変かもしれないです。
空調完備の工場ってあるの?
「金属を加工する作業」の場合は、指定された厚みの鉄を生産します。精密な加工が求められ、温度で膨張や収縮する金属を扱うため、空調管理を理由に取り付けることが難しい職場です。
また「粉塵が舞う職場」も空調を取り付けることが難しい職場もあります。人間にとって害のある物質が含まれた粉塵を吸うのは、なるべく避けなくてはいけません。マスクをして作業する職場は、この粉塵を普通に吸うと体に悪影響があるのを防ぐためです。
そんな粉塵が、空調のせいで舞うというのは避けなくてはいけない。舞わないように水を撒いて抑える方法もありますが、できない職場もあります。
あとは、もっとシンプルに部屋で仕切られていない所で仕事をする場合も工場全体にエアコンが効いているような設備を作る必要があるので、それは膨大な費用がかかるため無理です。
このように、空調をつけることが難しい職場も存在するため、空調完備の工場で働けるかどうかは、仕事内容で左右されます。
従業員はどうやって暑さ・寒さ対策している?
空調が付いていない職場に会社が空調をつけてくれることは難しいです。「空調をつけることで会社にとって利益が絶対に出ます」と言えるだけの根拠がない限りは難しいでしょう。
では、空調のない工場で働いている人はどうやって対策しているのか?
一般的には、暑い季節であればこまめな水分補給をとったり、職場によってはスポットクーラーが置かれていることもあるので、そこでちょっと涼んだりします。
他にも、ファンが取り付けられた作業着が売っており、それを身につけて作業している職場もあります。
寒い季節は、ユニクロの「ヒートテック」を何枚も着たり、ホッカイロを貼ったり、安全や作業に支障がなければ、軍手を着用して防寒対策をしてました。
また、寒い季節は何枚も厚着するだけで大丈夫なこともありますが、夏場は裸になるわけにもいきません。
夏場の基本的な対策については、関連記事を参考にしてみてください。
最後に
基本的には、会社は動いてくれない。
暑い季節に熱中症で何人も倒れることになるぐらいの事例が出ない限りは会社がすぐに対応することは難しく、期待してはいけません。
このように、なかなか動いてくれないので、どうやれば乗り切るのか?を考えながら、自分で対策することが求めらます。
また、空調設備がある職場でも、省エネとして設定温度が決められていることがあります。一緒に働く仲間の体感温度によっては、自分が求める温度にならないケースもあるので「空調があるだけマシ」という考えになることもあるでしょう。
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以上、工場の空調についての疑問でした。