品質保証部はメーカーの代表的存在です。
品証の言うことはメーカーの発言。
それくらい、責任感がある。
だから、
営業「メーカーとしての見解をください」
と求められるのが日常であり、日々の仕事でもある。
営業で抑えきれなかったら「出番か」と品証が現場へ行く。
ここがもう、バトルですよバトル。
営業も必死
営業「再現無し、原因不明って、本当ですか!?」
自分「はい。何の異常もありません。」
こうなるともう、営業はバトルモードに変身します。
「ちゃんと原因追及してきます!」と責任を感じて持ち帰ってるのだから。
営業「分解しても何もなかったですか?」
自分「もちろん分解調査もしましたが、異物一つありません。」
普段から現場対応している者として、営業に負けることはない。
何を言われてもクレーム対応のようにハッキリと。
営業「わかりました。その旨を文書でください。明日までに!」
と、お怒りの最後はだいたいこう、「調査結果を文書でよこせ」。
はい、残業です
営業「正式な文書で説明しろ!」
これがくそ多いから常に残業状態。
営業の尻拭いが本当に多い。
偉い人「文書発行を削減しましょう」
という目標はお互いに掲げているのですが、
全くのダメ。ダメな営業はすぐ文書を発行したがる。
トークが武器やないんかい!と。
会社によって違うと思いますが、
品証の仕事で一番ウエイトを占めるのは、調査結果の報告。
世界中から「壊れた原因を説明せよ!」と依頼が来ます。
これがまた、地味。地味です。
そして、人脈が大事になるのです。
一人じゃ何もできない
品証というのは、協力を得ないと仕事にならない。
原因追及と言っても、開発や技術の見解が絶対に必要。
製造不良なら、製造現場の人から教えて貰わないといけない。
「この製品ならこの人に相談」
これができる人ほど、品証では優秀です。
とにかく人脈。とにかく仲良く。
「やっほ~!元気!?」
と普段から仲良くやっていき、相手を助ける。
開発の人の困り事はしっかり受け、恩を作る。
製造側の味方に立ち、「開発ダメやねぇ」と。
ひたすらに他部署の人を助け、
いざという時に「ごめん、教えて!」と向かう。
自分はここは徹底した。
電話で済まさず、可能な限り顔を合わせる。
品証でも有名人だった。
コミュニケーション能力がかなり大事な仕事です。
そうして調査結果の回答
文書で回答となると、メーカーの公式見解です。
今はネットでアップされ、拡散されます。
だからもう、メチャクチャ慎重です。
馬鹿みたいに言葉に気を付けて、承認回覧での責任逃れはかかさず。
何かあっても「課長が悪い」としておかないといけない。
わかるだろう。
課長が死にそうなくらいしんどいことを・・・
多分、一番きつい課長じゃないかと思う。
うつ病になった人もちらほら。
仕事量や責任もそうですが、
荒くれ者の職場だから人間関係も一部がひどい
ひたすらにこんな責任を考える日々。
あんまり笑顔はないので、
「品証だけは行きたくない」
と他部署から思われるのであった。