「メタファー」という言葉をご存知だろうか?
日本語にすると「隠喩(いんゆ)」や「暗喩(あんゆ)」となります。
誰もが使っているものです。
メタファーとは?
「人生はドラマだ」というような「全く別物で表現すること」です。
「ドラマのような」と「~のような」という使い方は「直喩(ちょくゆ)」。
「面接はドラマだ」と別物でハッキリ例えるものが「メタファー(隠喩)」となります。
ただ、語源としては「比喩」になるので、直喩もメタファーとして入れられることもあります。
「別府は地獄です」というのもメタファー。
誰もが自然と使っている表現です。
なぜできる人はメタファーが上手いのか?
表現しきれないものを瞬時に伝え、かつ印象に残させる。
例えば、「今期で梅雨明けです。」と、
そう言えば「今後は天気が良い(悪くならない)」と瞬時に伝わる。
たった一言で100%に近い情報が伝わるのです。
そのため、「決めの一言」としてメタファーは重宝されます。
ビジネスは伝える力が重要。そして、その発言が拡散されます。
できる人ほど説明力の重要さに気付き、メタファーを鍛えます。
メタファーの危険性
間違って伝わると悲惨。
最近、建設機械で有名な「キャタピラー (Caterpillar Inc.)」が、
第1四半期の利益幅を説明する際に、
「ハイウォーター・マーク(高水位線)」というメタファーを使いました。
投資家はこれをキャラピラー社の利益の限界と判断し、株を売り出したのです。
ただ一番高い線のことを言っただけなのに、
「これ以上に上がらない線」と判断された。
上手に説明したつもりが、思った通りに伝わらなかった。
これがメタファーの危険性。
使う前に、どういう風に受け止められるか?を深く考えたい。
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以上、「できる人はなぜ「メタファー」が上手いのか?」でした。