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第19話:品質保証部はデータの改ざんも大得意

投稿日:2018年08月21日

品質保証の仕事 第19話

開発からいろいろと文句を言われる。

開発もクレームに関しては敏感です。新商品の保証期間内での故障率を目標にしているので、1件でも減らしたいもの。

品証も同じなのですが、タチが悪い。

これをカウントするのか?

故障品の解析の結果、「異常無し」となったものをどうするか?

交換されたのは事実なので、1件としてカウントです。しかし、「これは製品は悪くない!」と開発はノーカンを要求。断固として故障と認めない。

ここはもう、お客様からしたらどうでもいい話しで、リーマンとしての評価の問題。

「もしかしたら新規不具合かもしれない」

不具合を発見できていない可能性もある。品証としては無視するわけにはいかず、絶対にカウントします。費用削減が目標なので、こういったのも削減対象。

開発「この1件が無ければ目標達成するので、ノーカンで」

開発部長まで登場しての圧力である。こんなのはもう、担当者じゃ話にならない。部長同士でやってもらいますが、たいていは品証は負ける。

品証「ノーカンにしておきますね」

と。

新商品はいろいろとデータの修正が盛んです。品証のデータ次第で開発は幸せになれる。

自分からすると、もう面倒くさいのでノーカンの連打。信頼の品証()です。

開発は目標達成で、ものすごく感謝される。

責任問題

「これは○○事業部の製品がきっかけとした故障だ!」

いろいろな製品が組み合わさる場合、根本的な原因は別にあったりするものです。

「破損したのはあの製品の工事に原因がある!」

こうして責任転嫁して、1件でもカウントを減らしていく。もう、事業部同士のバトルに発展です。

「費用負担はそちらでしょう」

と品証も費用だけは認めない方針。最初の仕様がどうやら、合意していたとか、もう話はわけわからんようになります。

こういったことはよくあるので、品証同士の仲はあまり良くなかったりする。やられたらやり返す。

不毛な争いは絶えない

ネガティブ目標はダメ

マイナスを減らす目標は人間をダメにする。

やっぱり、クレーム率とか費用とか、ネガティブなものを目標にするとダメです。くっだらないことに熱心になってしまう。

やっぱり、売り上げアップ、お客様満足、こういったポジティブなことを目標にして、楽しい議論をしていきたい。

だから、

「経営者視点が無い」

とよく言われるのであった。

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