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第22話:品質保証部としてのプレゼンを成功させる方法

投稿日:2018年08月23日

品質保証の仕事 第22話

「今日もプレゼン楽しむか。」

品質保証部はプレゼンが多い。
他部署にお願いするのが仕事なので、会議でプレゼンが当たり前。

さすが、営業出身の人はしゃべりが上手い。
製造出身のおっちゃん、上手く話す気無し。

品証としてのプレゼンはどうあるべきか?
開発への製品改良要望の場合で語ります。
この程度の議題の場合、感情での判断になることが多い。

ストレス無い話し方を

品証のプレゼンにかっこよさは要らない。

営業と違って売り込みやアピールをする場ではありません。
「お願いする場」なので、優しい感じにしないといけない。
もし高圧的なプレゼンをすると、

開発「根拠は?データは?それは本当なの?」

と戦ってきます。
相手は一流の理系。
いくらでも突っ込んでくる。

営業のようなプレゼンをすると、高確率で喧嘩になる。
嫌いな相手の言うことは聞きたくないのが人間。
なんとも品証は弱い立場なのである。

「〇〇さん!そこは突っ込みダメですっ!」

と笑って返すくらいが、品証のプレゼンはちょうどいい。
だいたい、結果が出る会議は笑いがあふれる。

人間は論では動かない。
感情で動く。

「こいつのためにやってやるか」

いかにこう思わせるかの勝負です。

友達のような付き合いを

開発に愚痴を聞かされるような人になるべし。

よく喧嘩する人がいますが、あまり良くない。
喧嘩する人の言うことなど聞かず、会議もダメダメに。
正論の戦いになり、長い会議になります。

改良の実施が決定したとしても、それで終わりではない。
推進にあたり嫌いな人との付き合いが続きます。
やらない理由はいくらでも言えるので、拒否は簡単。

開発「〇〇君!ちょっときて!」

そう呼ばれるくらいの人間になると楽。
厳しい指摘があっても、笑って言ってくれます。

自分「天才の〇〇さんならできるでしょう!(笑」

という言い方もできるようになり、
何かと事が進むようになる。

プレゼンの最中にこういった感じで開発に話しかけて、
場を明るくすることが品証のプレゼンでは大事だと思っています。

場が暗いと「よし、やってみる」という思考にならないものです。

だいたいこういう関係になると、プレゼンの前に個人間で楽しい話しができます。
根回しバッチリで、プレゼンはまず失敗しない。

品証はこういった泥臭い仕事。

緊急招集するような場合は一貫して真面目でいいです。
在庫回収などの大事な話しに笑いは要らない。

内容に関しては

開発にバトンを渡せる内容にすること。

調査が足りない場合、再調査が決定事項になってしまいます。
そうなると会議の時間が無駄になり、大迷惑。
会議をやるからには、相手にバトンを渡さねばならない。

・データ
・原因
・対策案

この3つは必ず提示します。

特に「対策案」の提示が重要で、
ここまでしっかり調査ができていれば、開発は計画を立てやすい。

開発「この部分の寸法を変えるだけでいいなら、すぐやろうか。」

そうして、とりあえず受けてくれます。
こうなると品証はほぼ目的達成。

これが「原因」までだと、どうしても時間がかかるイメージになる。
中には「故障内容」と「データ」だけ提示する人がいますが、
高確率で「後回し」にされてしまう。

重大な故障ならそれでも良いのですが、
ちょっとした改良ならまずダメです。

対策案まで出せる実力があると、品証の仕事は楽になる。

無駄話するほど仲良く、会議もその延長。
プレゼン資料もバッチリ。
品証のやり方はこんな感じなります。

人脈が命とも言える仕事。
綺麗ごと、正論だけでは仕事になりません。

「〇〇君の会議か。楽しそうだ。」

開発が楽しみにしてくれるプレゼンを目指したい。

品質保証部の仕事 全話一覧はこちら


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