日本企業でもグローバル化が進んでいますが、
海外への就職を考えている人は少ないように感じます。
では、なぜ海外で働こうとしないのか?
その就職事情を学校法人「産業能率大学の調査報告書」の結果を基に感想を書いていきます。
※グラフデータの引用元も同じです。
今、海外で働きたくないと思わない人の割合
- 6割の人が海外で働きたくないと思っている。
2017年度に新卒で入社した新入社員800人のアンケート調査によると、
「海外で働いてみたいと思わない人」は6割もいました。
では、なぜ海外で働きたいと思わないのか?
その理由として、
・自分の語学力に自信がないから。
・海外勤務は生活面で不安だから。
という回答が多いです。
つまり、自分の周り、上司や部下などが外国人であることに抵抗を感じやすく、
環境に慣れる事に対しての不安が振り払えないため、海外で働こうと思わないようです。
日本企業のグローバル化は進めるべきと回答する人は多い
海外で働きたいとは思う人は少ないですが、
日本企業のグローバル化に対しては「進めるべき」と回答している人が多く、
2017年度でのアンケート結果では、進めるべきという回答が過去最高です。
なので、海外への勤務は語学力の不安から働きたいとは思わないが、
日本企業のグローバル化については賛成の意見が多くなっている傾向にあります。
留学経験がある人が積極的な海外勤務を望んでいる
留学経験のある人の場合は「どんな国や地域でも働きたい」、
「国や地域によっては働きたい」という海外への勤務に対して抵抗が無いようです。
このように「元々、海外に興味を持っている人」が、
海外で働きたいと考えている人が多い傾向にあります。
働いてみたい地域
では、国や地域によって働きたいと思っている人が、
どこで働きたいのかというと「欧州」が一番人気でした。
次いで、アジアや北米が人気です。
海外進出をしている企業が欧州やアジアへ工場や店を建てることが多いため、
そのような背景から、新入社員が働いてみたいという興味が多いのではないかと思われます。
学習している言語は?
- 「英語」「中国語」「韓国語」を覚える意欲が高い。
言語を学習するとして人気が高いのは「英語」「中国語」「韓国語」です。
また、語学の学習に対する意欲は「会社が一部か全額費用を出してくれるなら勉強したい」と、
語学を学習に必要な費用を負担してくれると、勉強したいと考えている人が多いです。
また、語学を学ぶ理由として、仕事面では「今後の業務に必要になるから」と、
日本企業のグローバル化を見据えた取り組みを行っている人が多い傾向です。
しかし、最も多かった回答は「海外旅行やプライベートで必要だから」と、
仕事以外での語学を使いたいと考えている人が多い傾向にあります。
なので、企業側としては仕事で活かしてほしいと考えるため、
プライベート込みの利用を考えると、負担する金額で全額厳しいです。
なので、企業が語学学習のための費用を出すとしたら、
全額よりも一部負担となるの可能性は高いでしょう。
まとめ
- 海外で働こうとしないのは、語学や環境による不安が主な理由。
- 日本企業のグローバル化に対しては意欲的。
- 語学学習の費用負担の有無が社員のグローバル化を左右する。
元々、海外への興味がない人は語学を学ぼうとは思わないと思いますが、
興味がある人は多く、日本企業のグローバル化は意欲的です。
なので、語学学習の費用を負担できるか?という問題点が、
今後の社員のグローバル化を進めるための着眼点となる可能性は高いです。