大企業を辞めてベンチャー企業に。
大量に新卒が入社するので、そういう人もいます。気になるので理由を聞くのですが、だいたいこの3パターン。
1、やりたい仕事に配属されなかった
最初の配属で希望の部署に行けなかった。
製品の設計をしたかったのに、梱包の設計に。同期は新商品を作っている中、自分はダンボール。これはかなり屈辱的だろう。
こういうちょっと外れた部署に配属された人が、よく辞めていっていたかなと思います。
辞める前、凄く暗い顔をしていた2年目がいた。「最近何やってるん?」と聞くと、「材料削減」と。ようはコストダウンです。
完全に新商品開発から外れ、補助的な役割の仕事。これは理想とは違っただろう。辞めてしまった。もったいない。
2、ほぼ左遷された
能力不足により、重要な仕事を外された。
やっぱり、仕事ができない人はいるものです。いくら一流大卒でも仕事ができるとは限らない。そんな人に難しい仕事をさせると、そら成果は出ない。
この場合、別の部署に異動となります。新卒ならまだまだ引き取り手は多い。ある程度は希望が通るだろう。
そこで能力を発揮すれば良いのですが、そうなる人はやはり、どこに行ってもダメな感じがある。別の部署で活躍という話しを聞いてことがない。
会社としては適材適所で、どうにか生かそうとしています。しかし、本人は納得せず鬱病に。もったいない。
3、低レベルな会社に見切り
同僚や仕事内容が低レベル過ぎて不満
私の勤めていた大企業はゆっくりしてました。お気楽です。バリバリ働きたい人にとっては、あまり向いていない。優秀な人なら低レベルに思えるだろう。不満・愚痴が凄い。
「こんなホワイト企業、辞めるのはもったいない」
そう自分は言ってしまいますが、優秀な新卒にとっては「キャリアアップ」を狙い、納得しない。結果的に、
「ベンチャー企業に行く」
として出て行った人がいる。優秀な人ならではの辞める行動です。もったいない。
焦らずに
おっさんには「気が早い」と感じてしまう。
20代前半は1年がとても長く貴重に感じるだろう。だから、「3年くらい頑張れ」というアドバイスは受け入れられない。若者がすぐ辞めるのはこの心理が強いと考えています。
30代からはもう、1年なんて小学校の夏休みくらいの感覚で過ぎる…だから、おっさんの「年数のアドバイス」は聞き流していい。
大企業は転勤当たり前なので、いろいろな職種を体験できます。社長を目指すのでなければ、我慢してそれを楽しむのも良いと思う。上を目指さないなら、大企業は本当に楽なものです。
福利厚生は完璧。休日出勤代も残業代も出る。ゆっくりしていて良い雰囲気。経営者視点も必要なく、言われたことや決まり通り動けばいい。
楽して働くには最高の環境だった。ここを捨てる勇気、歳を取ると無くなってくる。だから、周りはものすごく反対するだろう。
転職は自由ですが、やはり「もったいない」とは思う。今の日本、大企業から大企業への転職は難しい。どうしても中小企業になるだろう。
中小企業なら「1年で辞めていい」と軽く言えますが、大企業は捨てるものが大きすぎる。ここだけ、そこらの意見に惑わされず、しっかり考えた方がいいと思います。
残った凡人は幸せそうです。