「長い! 薄い! 発言がない! 決まらない!
日本中のオフィスに蔓延する
でっぷり、ムダにあふれた”メタボ会議”」
コンサルの「横田伊佐男」氏の著書「ムダゼロ会議術」にて定義された言葉です。
私も会議病だった大企業で働いていましたので、
個人的な意見として、ちょっと語りたい。
※横田伊佐男氏の意見ではありません。
なぜメタボ会議になるのか?
次の3つの原因があります。
いかにも大企業という内容です。
<1、誰も事前準備していない>
会議で資料を初めて見るようでは結論など出ない。
あまりにも会議が多いと、会議になってから内容を見ます。
だから、会議は説明から入り、結論を出す段階になるまでが遠い。
資料があるのだから、本来は事前に見れば説明なんて不要なのです。
説明があるから、誰も事前に見なくなるという悪循環。
<2、会議で問題点を考える>
問題点をひたすらに考え、結論を先延ばしにする。
本当はこの場で決めたいのに、「これはどうか?」と問題点が続出。
悪く言えば「粗探し」ですが、調査不足が原因です。
結論を出せる段階じゃないのに会議をすると、こうなる。
結果、会議が何度も続き結論がいつまでも出ない。
<3、司会者が仕切らない>
司会者が仕切らないと間違いなく時間オーバーします。
どうしても雑談になったり、結論が出ない話しを延々としてしまいます。
そこをストップするのは司会者の役目。
15分で終わると決め、10分には話を終え、結論の時間に移行させる。
相手が先輩だろうが上司だろうが、
「はい!まとめます!」と切らないといけない。
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私は「発言が無い」というのは経験がありません。
案出しのような会議をしていないからだろうか。
次は実際にやった対策を語ります。
どうすればメタボ会議が無くなるか?
やはり会議ばかりとなると効率化が叫ばれるもの。
組織としての取り組み、個人としての取り組みを紹介します。
<1、結論を出す段階からスタートする>
会議資料は遅くとも前日には配り、説明無しで進める。
これを徹底すれば、嫌でも資料を見てきます。
そして、何かあれば会議前に言ってくるのでスムーズ。
会議は決定事項の記録を残す場です。
大企業となると、会議で決まらないと実行できないことがほとんどです。
話し合う場ではなく、合意する場と考えたい。
<2、慣れた人が資料をチェック>
場をこなすと、おおよそ指摘されることは想像できます。
「この会議は〇〇さんが来るから、ここはまずい」と、
ベテランになると指摘が想像できるものです。
他のチームの人であっても、親切に教えていきたい。
ここは「当たり前だろ」というところですが、
意外と「新入社員に作らせました。ノーチェックです」という人が多いです。
そうなるともう、身内からも指摘ラッシュ。結論などまず無理な状況になる。
<3、根回し>
日本人の技、根回しが最強です。
実際、会議で話し合うのは効率が悪い。
決定権がある人と事前に話しておけば、出来レースの会議になります。
可能であれば絶対に根回しはしておきたい。
「会議では言わないでね!」と、ストーリーすら調整可能。
決定さえすれば良い場合、不毛な論争は不要です。
<4、司会者が話しを止める>
司会者(主催者)が進行をカットする。
私が司会の場合、ほぼ時間通りに終えていました。
「あったらいいな」という箇所は割愛し、
「あと15分で決めます」と時間を意識させる発言をします。
全部やろうとすると、高確率で時間オーバーになります。
事前にカットできる部分を考えておき、高速に進めたい。
また、話しをまとめることができる能力が必要です。
そして、「〇〇についてはOKで良いですか?」と強引にYes・Noを迫りたい。
まとめ
「みんなで考えよう」「ここで発言しよう」という会議は総じてダメ。
だいたい、決めたいことがあるのに会議まで言わないのは最悪です。
事前に相談し、会議で決定させる。
その場で「これはどうでしょう?」なんて提案はメタボ会議の要因。
私は会議は判子を貰う場と割り切って考えていますが、
新入社員などは「活躍する場」と考えていたりします。
そうなるともう、「ええ加減にしろ」という状況になる。
会議で何をやるか?ゴールは何か?
そこをしっかり共通認識するとメタボ会議は無くなるだろう。
実際、意識さえすれば目に見えて良くなるものです。
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以上、「大企業がメタボ会議になる原因と対策まとめ」でした。