アメリカでの転職理由を調査した記事を見つけたので、
紹介&感想を書いていきます。
「The 7 Reasons Why People Change Jobs(転職する7つの理由)」
1、自分が望む機会の不足
働く人は皆「スキルを伸ばしたい」と思っています。
しかし、「この会社じゃ伸ばせない」と感じたら転職を考える。
日本でも若い人がよく言う転職理由です。
ただでさえ常にスキルアップを目指すアメリカ人ですが、
今のアメリカはさらにその傾向が強くなっているようです。
この欲が満たされないと、すぐに辞めてしまう。
それだけ将来をしっかり見ているのだと思います。
雇用が厳しくなる現在、スキルを上げないと明るい未来はない。
経営者はここを強く意識してください、とのこと。
2、悪いマネージメント(上司)
ちゃんと育ててくれたり、参考になる素晴らしいリーダーを望んでいます。
「こいつに抜かされないように」と悪意ある上司だと、
そこで働くのはただの時間の無駄になる。
この記事には「上司だからと有能とは限らない」と書いてあります。
無能な上司がいると、離職者が増える。
「上司はいずれ変わるから我慢しろ」という考えもありますが、
それは不明確なので、転職してしまうのが一番早い。
3、有毒な職場・企業文化
環境が劣悪、誰も助けてくれない、など、
そういった理想とは程遠い職場は誰もが転職を考えるだろう。
いくら年収が良くても、毎日がギスギスするようでは心が持たない。
これはブラック企業というわけではなく、
ホワイト企業でも職場環境が最悪なところがあります。
成果主義で足の引っ張り合いなど、よく聞くことです。
そういうところで成長するのは難しい。
転職活動をしない理由がない。
4、キャリアの前進と昇進
これは「自分は着実に昇進コースを歩んでいるか?」ということです。
もう道を外れているのであれば、続ける意味がない。
日本では昇進欲が低下していますが、
海外はそうではなく転職する上位の理由になっています。
実際、いくら優秀でも、運悪くもっと優秀な人がいれば負ける。
他社で戦える実力が確実にあるなら、一刻も早く転職すべきだろう。
5、過度、または少なすぎる仕事量
多すぎるとスキルアップどころではなく、
目の前の仕事をこなす日々になってしまう。
逆に少ないとその機会が少ない。
日本は残業大好きなので、基本的には過度であると思います。
ルーチン作業、会議で精いっぱいで他のことを考えられない。
プロジェクトの進行などで忙しいのであれば良いのですが、
そうでないと「ここにいてもダメだ」と感じてしまうだろう。
いかにそう感じさせないようにするか?が上司の大事な役目です。
6、より良い給料と、財政の安定
これは単純な問題です。
高い給料を求めて転職する。
より自分の財政(貯金等)の安定を求めるもの。
「年収アップ=キャリアアップ」とするか、
もしくは「儲かっている企業=年収アップ」とするか。
ただ転職するだけで年収アップする可能性は十分にあります。
いくら望む内容の仕事であっても、財政破綻するようでは不可能。
なんだかんだで、一番大事なところです。
7、報酬と利益の欠如
これは「あるべき報酬が得られない」ということです。
業績ダウンで給料や賞与が下がると、モチベーションは一気に低下。
一時的なものであれば説明で納得できますが、
そうでなければ「もうこの会社ダメだな」と転職となる。
これはできるだけ早く気付く方が良い。
ただ、復活する可能性もあるので、冷静な判断力が必要です。
総評
この記事のまとめ部分がとても良かったので、そこも紹介。
転職の理由は時代と共に変わっていっているようです。
・2008年より前は高い給料
・2008〜2011年は雇用保障や素晴らしい職場
・2011年~2013年は職場環境と社会保障
・2014年以降はキャリアの進歩
今はキャリアアップでの転職がメインとなっています。
それだけ、「生き残るのが厳しい」と感じているのだと思います。
今の日本は1世代前のアメリカのようですね。環境大事、と。
間違いなく、日本もキャリア重視になっています。
「できる人」は正社員で高収入、「できない人」は非正規社員。
こういう社会になっていくだろう。
「未来を見て転職する」というのがとても大事。
キャリア重視社会になった場合、ぬるま湯に浸かっている社員など捨てられます。
結果的にブラックな環境で働くことになる。
なかなかためになる記事でした。
詳しい内容は元の記事を是非読んでください。